著者: 齋藤 孝
大学に入学した頃にたまたま手にした本。それまでほとんど本など読んだことがなかった(大学生になろうというのに!)のだが、「本は意識して読まねばならない」と悟らせてくれた本。
ただ単に「本を読め」というお説教ではなく、本書自体が非常に面白く、分かりやすく書かれており、こんなにおもしろい本を書く人が言っているなら間違いないに違いないと思わされた本だ。
本書に触発されて大学生の頃は年間100冊は本を読もう!と意気込んだものだ。
改めて見返すと巻末に収録の大学生におすすめの100冊も読んでいない本がまだ相当あった。さらに当時の読書経験を思い返しても、本を読むにも歴史や文化等の教養や常識も必要で、そのあたりの知識が完全に欠落していた(いる)ので、どれだけ血肉になったのかは疑問であるが、とにかく本に対する向き合い方を教えてくれた本である。